「たったひと言」が原因で、職場での人間関係がぎくしゃくしてしまったことはありませんか。
本書では、「よけいなひと言」を「好かれるセリフ」に言いかえることで、
同じことを伝える場合でも、与える印象はがらっと変わることを解説し、伝授してくれます。
読書して思ったことの感想とともに、本書を紹介します。
×そんなの聞いてませんよ → ◎その件は把握しておりませんでした
相手に非があったとしても、「変更点がある場合は、口頭だけでなくメールでもご連絡いただけると助かります」とお願いすると、言い争いを回避できます。
些細なことでしたが、「言った」「言われてない」でトラブルになったことがあります。
言い争っても、堂々巡りになり、険悪な感じに終ったことを記憶しています。
同じ失敗を繰り返さないようにする、未来志向型の言い方が、
関係性をこじらせず、次に向けてお互いが気をつけられると思いました。
×大丈夫です → ◎~まで終っていて、~日までに残りを仕上げる予定です
上司に心配をかけたくない気持ちや、自分の評価を下げたくない気持ちから、その場しのぎで「大丈夫です」と相手を安心させる返事をしてしまうケース。
上司に、「大丈夫です」「普通に進んでいます」と漠然とした答え方をすると、
「順調に進んでいるんだな」と、上司が自分に都合よく解釈して、結果トラブルになるようです。
進捗状況・スケジュールをセットで言いかえられれば、回避できそうですね。
入社して、新人は皆「ホウレンソウちゃんとしろよ!」と、言われることが多いと思います。
「報告・連絡・相談」は、常に意識していた方が良いと思います。
ミスを隠して解決しようとした結果、さらなるトラブルを招いた話を聞いたことがあります。
面倒事は、早めに相談しておくことで、周りからのサポートも受けられることもあります。
「報告・連絡・相談」は、仕事の状況を可視化させる目的だと、私は思います。
×~の件は、後で改めて連絡いたします → ◎~の件は明日10時までに連絡いたします
「後で」は、何日の何時までなのか。「今日中」は、「営業時間内の17時まで」なのか「24時まで」なのか。「あいまい表現」によるトラブル。
先方の話を聞かないと進められないことがあり、電話をかけましたが、
○○は、別件で対応中のため、「今日中」に折り返し連絡しますと、言われたました。
そのときは納得して電話を切りましたが、19時を過ぎても連絡がないため、再度電話をすると、
「今日中」とまた言われたので、今日のいつまでなのか確認すると、24時までと回答が得られました。
携帯の電話番号を伝えて、帰宅しましたが、結局、その日に連絡は来ませんでした…
あいまいな表現に気がついていれば、一度の連絡で済み、モヤっとすることもなかったです。
×それはよかったです → ◎それは何よりでした
立場が上の人に「よい・悪い」は使わない。「評価的態度」ではない表現を。
「それはよかったです」
- 困っていることが解決できたのを聞いたとき。
- 病気が治って出勤できるようになったのを聞いたとき。
- 私がヘルプで入って、目上の人にお礼を言われたとき。
などなどに対して、ついつい使ってしまうフレーズでしたが、
他人に対して使うと相手を「ジャッジ」する上から目線の言葉になることがあるそうです。
それって、受け取り手に問題があるのでは?と、思いましたが、
「それはよかったです」というよりも、より丁寧な表現らしいので、
自然に言えたらいいな、と思いました。
おわりに
気が付かずに使ってしまっている「よけいなひと言」を知り、改善することができました。
私は本書を紙で読みました。
読み終わった後、解説のページに載っていたフレーズを調べたくても、索引がないため探すのに時間がかかりました。
電子書籍ならキーワード検索ができます。
読みたいページをすぐに読むことができるので、咄嗟に調べたいときに便利だと思いました。
以上、よけいなひと言を好かれるセリフに変える働く人のための言いかえ図鑑 感想&レビュー、という記事でした。
コメント