株式会社日本財託に勤める著者が、不動産投資のメリットのみを勧めている本かと思いきや、
株式投資で失敗した経験を踏まえ、安定な資産形成をする上で、不動産投資が合理的である根拠、
不動産投資がFIREを目指すうえで優れていることを導き出した答えが書かれていました。
読書して思ったことの感想とともに、本書を紹介します。
他人資本を最大限活用できる不動産投資
「他人資本である金融機関からの融資を活用できること」が不動産投資の魅力の1つと言えるでしょう。
すなわち、証券投資で言い換えるならば、入居者(他人)が自分のために「入金」してくれるのです。
不動産投資は、自身のお金をかけずに信用で投資ができる夢のような方法です。
銀行は株を買うのにお金を貸してくれませんが、不動産投資をするのは融資してくれます。
オーナーとなり、入居者が毎月の家賃を払うことで、ローンの返済に充てることができます。
しかし、夢のような方法は良いことだらけではなく、実は落とし穴だらけ。
選ぶべき物件、気をつけなければいけないポイントが書かれていました。
なぜ東京23区の中古ワンルームマンションを選ぶべきなのか
東京は、若者が全国から集まってくる底堅い賃貸需要のある場所、こうした東京に上京してきた若者の住む場所が、単身向けの住宅、つまりワンルームマンションです。
大手企業は、東京に本社があることが多いため、入社後に上京し、ほぼ独り身のため、
ファミリータイプの家よりはワンルームの需要がありそうだと思いました。
仕事の内容と給与水準から、特に女性が東京都に集まるのも納得できました。
新築に比べて中古のほうが価格が安く、利回りが高いからです。
新築は広告費などが上乗せされているから、高いというの聞いたことがあります。
新築を購入した瞬間に中古扱い、他人に貸し出す家にこだわりを持つ必要はないと書かれていました。
駅近ならなんでも良いわけではない
電車に限らず駅から近い分、商業地が広がっており、エリアによっては飲食店や繁華街も近いかもしれません。人によって騒音に対する許容度は異なります。駅近物件だからと言って、幅広い人に支持されるわけではない。
私が以前住んでいた家は、家賃が安く、駅から近く、通り一本入った住宅街なので閑静で、気に入っていました。
ですが、高圧線が近くにあったためか、妻の体調が時々悪くなることがあり、1年くらいで引っ越しをしました。
『嫌悪施設』が近くにある場合は、注意した方が良いかもしれません。
大阪や名古屋、福岡のワンルームマンションを買ってはいけない理由
東京以外の地方都市では、ワンルームマンションを購入したのは良いとしても、売りたい時に売れず、現金化に苦戦してしまうかもしれません。
地方都市の購入を考えるときは、流動性のリスクを考慮しなければいけないと書かれていました。
急にまとまった資金が必要になり、物件を売るという出口戦略を考えると、
東京の人口密度、毎年の若者の流入から、東京が良いことに納得しました。
金融機関の選び方
団体信用生命保険(以下、団信)も魅力が増しています。
不動産投資を始めた際には、保険の見直しもセットで行うことをお勧めします。
団信は、死亡、病気や怪我の高度障害で働けなくなったとき、ガンを罹患したときに、
投資用ローンの返済が免除となるもので、私が不動産投資を始めたい理由の1つです。
死ぬことや仕事ができなくなることで、残された家族が特に資金面で不幸になって欲しくありません。
妻がボロボロになってまで働く必要がなく、無限の可能性が秘められた子供たちに、夢をあきらめることなく、やりたいことをやって欲しいと思っているからです。
私の万が一に備えることと、投資で自由を手に入れることの両立ができるので、魅力を感じています。
おわりに
不動産投資をまだ始められていない私にも読みやすかったです。
不動産投資の5大リスク(空室・滞納・災害・賃料下落・金利上昇)の対策も分かりやすくまとめられていたので、
私が不動産投資を開始するときに、また読み返したいです。
以上、月4万円とボーナスではじめる 新しいFIRE入門 不動産投資による堅実なSide FIRE戦略の感想&レビュー、という記事でした。
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