男性ホルモン(テストステロン)は筋肉質な身体を作り、
女性ホルモン(エストロゲン)は女性らしさに関係するホルモンという認識でした。
我々の生活において、ストレス値と影響していることは知らなかったので、目から鱗でした。
本書は、現代社会に生きる男女の悩みを解決する手助けになっていると思うので、
読書して思ったことを感想とともに、紹介します。
テストステロンは男のストレス対処に重要
男性は、エストロゲンレベルが急上昇したときに攻撃的になる傾向があるのだ。男性にとって、テストステロンはストレスに対処するために重要だ。
男性はテストステロンレベルが低すぎるとストレスや疲れ、抑うつなどを、エストロゲンレベルが高すぎると怒りや自己防御、攻撃性などを感じやすくなる。
攻撃、怒りのイメージは男っぽいから、
テストステロンが頭に血が上るくらいに急増していると思っていたのですが、
テストステロンが減り、エストロゲンが優位になったときに起こる状態のようです。
ストレスに対処するために、男性はテストステロンを回復させる必要があり、
一人になる時間、女性に喜ばれ役に立てたと感じることなどで、分泌を促せるようです。
男が女の話を聞くことは、それ自体に意味がある
男は、女性の話を聞くのは問題解決の第一歩ではないことを覚えておこう。ストレスを感じている女性にとって、それは解決策そのものなのだ。何もしなくても、ただ話を聞くだけで、男はヒーローになれる。
我々男性が女性のただ話を聞いているだけで、ヒーローになれるのであれば、
こんなに簡単な話はないと思ってしまいましたが、やはり「ただ」ほど怖いものはないと言うように、
きちんとしたやり方があるみたいです。
スマホを片手にソファで寝転がりながら頷くだけで良いわけないし、
自身に対しての不平不満を聞いているだけでは、男性はストレスを抱え不調になってしまいます。
女性は『ビーナス・トーク』を学び、男性は誠実に話の腰を折らずに聞く必要があるみたいです。
『ビーナス・トーク』とは、「女性が直接相手への不満を言わずに自分の気持ちを口にすること」で、
やってみると意外に難しく、妻は話が数分も続かないし、私は頭の中で「こうしてみては?」と解決策が思いつくも、口に出せないのがもどかしく話が入ってこないので、返事がいい加減に、、、
上手くできるようになれば、女性は気持を話せてすっきりしエストロゲンが、男性は女性の役に立てたことでテストステロンが回復してお互いのためになるようです。
パートナーに感謝する
女性にとって、男性のテストステロンを増やし、最高のパートナーシップを築くための最善策は、男性を褒め、感謝することだ。女性は気に入らないことは相手に伝えるが、気に入っていることはあまり言葉にしない傾向がある。
女性はポジティブな気持ちに感じていることが多いにもかかわらず、それを言葉にすることで男性がどれほど気分を良くするかを知らないのだ。
男が褒められるのが大好きなように、女は話を聞いてもらうのが大好きだ。
以前、家事をしたことを逐一報告して妻に疎まれた記事ですが、
家事をしたことで、自分は「完璧だね」、「ありがとう」と言われたかったんだな、と本書を読んで理解しました。
男性の大の大人が、「私は褒められ感謝されたい!」と思っている気持ちは恥ずかしいですが、
ホルモンレベルでそうであるならば、反抗する方がおかしいのでは?
隠してこの先ずっと生きていくより、寧ろ本能に従った方がストレスを抱えずに済むのでは?
と、恥ずかしさと天秤にかけるよりも、本書を盾に妻に伝えることにしました。
幸いなことに理解され、以前モヤっとしていた気持ちは晴れたように感じます。
テストステロンを回復するために、妻に「ありがとう」を求めても良いことが分かりました。
寡黙でクールだと思っていた自分よ、さようなら!
終わりに
夫婦、男女間でなぜ摩擦が生じて、トラブルになってしまうのかを理解させてくれるものでした。
本書にある「真の男女平等は、男女の違いをしっかり理解する」と、いう言葉が日常生活を振り返ってみて、とてもしっくりきました。
恋愛だけでなく、自分を知り、ストレスを減らし、幸せになることの助けになってくれたので、ぜひ読んでいただきたいです。
コメント