人気ユーチューバー、BANK ACADEMY(バンクアカデミー)の小林亮平さんが執筆した『イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方』を読みました。
これから新NISAをはじめる方には、口座開設から投資先おすすめ商品、年齢別の投資戦略など不安なく行えるようになるのを手助けする教本であり、
すでに新NISAをはじめている方には、新NISAの落とし穴、新NISAのよくある質問などのチャプターで、新たな発見、痒い所に手が届く内容となっていると感じました。
本書を読んでいて知識が得られたこと、気づかされたことがあったので、紹介していきます。
配当が欲しければ高配当株投資も試してみよう
新NISA口座では、人気の米国高配当ETFの「VYM」、「HDV」、「SPYD」を投資先に選ぶことが可能です。
定期的に自動で配当金や分配金が振り込まれ、さらに新NISA口座で受け取った配当金や分配金は、国内課税約20%は非課税になるのはるのは嬉しいところ。
しかし、外国株に投資する商品だと、配当金や分配金に対して外国で10%課税されます。
新NISA口座であっても、すべて非課税にはならず、また外国税額控除を使うことができないのは、覚えておきたいところです。
通常、一般口座で米国高配当ETFをはじめた場合、国内課税約20%と外国で10%課税が課税されますが、外国税額控除で「二重課税」を防ぐことができます。
しかし、新NISA口座では、国内は非課税になるため、二重課税に該当しません。
米国高配当ETFをはじめた場合の課税
- 新NISA口座:10%課税(外国)
- 一般口座:約20%課税(国内)+10%課税(外国)= 約20~30%(外国税額控除により)
外国税額控除の控除限度額は、所得から計算され、全額控除されない場合もあります。
新NISA口座で人気の米国高配当ETFを買えるけど、まったく控除されないのでもったいないと感じました。
複数年にわたって購入した銘柄を売却すると、生涯投資枠の復活はどうなる?
同じ商品を複数年にわたって購入した場合、「平均取得単価」という、1株につき平均いくらで購入したかを示す価格になるので、複数年にわたって購入した銘柄を売却する場合、復活する生涯投資枠は平均取得単価で計算されます。
あまり大きな問題にならなそうですが、金額売りではなく、株数で売る場合は、翌年の復活する投資枠を注意する必要がありそうですね。
暴落時にまとめて投資するのはアリ?
相場の底というのは、「あとから見ればあの時が底だった」と分かるものなので、感情に左右されないようにマイルールを決めるといい。
直近のピークから10%下がるたびに1/4ずつ投資すれば、マイナス40%の下落まで買えるという手法。
暴落時にまとめて投資して、相場が上がったときに売りたいですよね。
実際、コロナで暴落したとき底値で購入できた方は、その後4~5倍の利益を獲得したそうです。
私も含め、冷静でいられない方が、そんな機会に遭遇した場合は、ぜひこのルールで購入していきたいですね。
最大利益は得られませんが、全資金を一括投資しその後にもっと下落してしまったら、もう戦えません。
やはり投資は失敗をしないこと、分散させることが大事ですね。
今回のまとめ
- 新NISAをはじめる方には、投資が不安なく行えるようになるのを手助けする教本!
- 新NISAをはじめている方には、新たな発見、痒い所に手が届く内容となっている!
- 新NISA口座で米国高配当ETFを買うことは可能だけど、すべて非課税にはならない!
- 生涯投資枠の復活は、「平均取得単価」で計算される!
- 暴落時はマイルールに従う!
新NISAをはじめる方、はじめている方にもおすすめの本なので、ぜひ読んでいただきたいです。
以上、イラストと図解で丸わかり! 世界一やさしい新NISAの始め方 読んだ感想、という記事でした。
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